今まで一人暮らしをしていたので、父の日に何かする、ということはなかったのですが、

今年は実家に帰っているので、何かしようと思って家族で計画を立ててみました。


・金のない名古屋嬢風味の妹は「3人で安いジャケットを買おう」と提案。

・意地っ張りで少々オタクな弟は「車好きな親父の、愛車と同じ模型を買ってあげたい」と提案。

・私は「あんまり家族で出かけることもないから、皆でどこか行きたい」と提案。


結局自分の意見を頑固に押し通し、私が車を出すという条件で、

家族で出かけることを選びました。


父は兼ねてから「海に行きたいナァ」と言っていたので、

昼頃から渥美半島に向けて出発しました。途中、弟が「大須に寄りたい」とか言ってるので

スルーして、そのままノンストップで高速道路を走って南下します。


海に着くと、海水浴客こそいないものの、

散歩してる家族連れがいっぱいいました。父は「俺はただ腹が減った」としか言わないので

近くのおみやげ屋兼食堂みたいなとこに入ると

大アサリ一人前580円の看板を見た父は

「俺は昔から大アサリを腹いっぱい食べるのが夢でな・・・」と語りだしました。

腹いっぱいって何人前だろうと震えながら、とりあえず父、母、兄弟の5人分を頼みます。

父が足りなさそうな顔をしているので、もう2人前頼みますが、まだ足りなさそうなご様子。

こいつどれだけ食べれば気が済むんだと思いながらも、プラス2人前頼むと

「こんなに食えん」とか言ってたので、父の広い額をベシベシ叩きながら残飯を弟に与えました。

父はビールも密かに頼んでいたので会計が結構いやなことになってしたが、

長女の意地で全部自腹で支払いました。


海で家族談話しながら帰路に着くと

父が「クールビズ用にかっこいいシャツが欲しい」と、またわがままを言うので

名古屋駅の高島屋に寄って、1着8900円もするシャツを買ってあげると

「これ俺に似合わんくないか?」と言うので

「お客さん、すごい似合いますよ!若々しい!ショーンコネリーみたいです!」

と適当なことを言って切り抜けました。

夕飯を高島屋のレストランで済ませ(また会計は私)帰宅しました。


父という生き物はなぜこんなに素直じゃないのでしょう。

「ありがとう」の一言すら言いやしません。

でも今さっき、リビングで「来年の子供の日は期待してなさい」というメモを発見したときは

正直涙が・・・。


皆さんの父の日の体験談が知りたいです。